月刊音楽療法2月号

2月のダイジェスト版発信がすっかり遅くなってすみません、、、毎年のことですが、2月はあっという間に過ぎ去ってしまう気がします。閏年とはいえ、今年も他の月に比べうんと早かったように感じました。

 

東日本大震災から1年が経過しました。被災された方々はもちろんの事、厳しい環境の中、復興に全力を尽くしている方々、日本中世界中の支援を継続して行っている皆様のことを思わずにはいられません。一日でも早い復興と平穏が被災地に訪れる事を心から願い、これからも自分自身に出来る事を常に模索し活動していく心づもりです。

「音楽療法かけはしの会」では、毎月末にその月に流れた音楽療法関連のニュースや近日行われる講習会や研修会についてまとめたダイジェスト版を作成しています。(今回のダイジェストは2012年2月分となります。)

 

来月からは会員登録されている方のみにお届けするニュースレターにこのダイジェスト版が組み込まれます。 (毎月15日発行を予定しています。)「音楽療法かけはしの会」会員に興味をお持ちの方は「会員」のページをご覧下さい。(現在工事中ですが、近日中に アップされます。)

 

 

 

◉ ◉ それでは、これよりお待ちかねの音楽療法ダイジェスト版2012年2月号です!◉ ◉ 

 

 

●●●ニュース●●●

アメリカ内でリハビリテーションにおける音楽療法、音楽と脳の関係性に関するニュースを月に1回はみるようになってきました。まずはそれに関するニュースから。

 

●●平成24年2月14日●●

Singing therapy helps patients speak again

ソース:ABC7 (英語,ビデオ付き)

http://www.wjla.com/articles/2012/02/singing-therapy-helps-patients-speak-again-72609.html


 

米国メリーランド州でのニュース。脳障害を負った青年に対して発話を促す音楽療法が紹介されています。ビデ オの中では患者さんがよく知っている曲に反応して歌う姿が映し出されています。まずは患者さんがよく知っている曲で発話を促し、そこから本格的に「歌う 事」から「話す事」へのギャップを埋めていく。スムーズなシフトを保持しながら目標にしぼったエクササイズを提供して発話のトレーニングを行う。これこそ 音楽療法のできる美しい仕事ですね!ビデオではセッションの詳細な内容がみれないのが残念です。

 

●●平成24年2月21日●●

Pilot combines speech-language therapy and music:Innovative Christchurch treatment pilot combines speech-language therapy and music therapy

ソース:Scoop Health  (英語、ビデオ付き)

http://www.scoop.co.nz/stories/GE1202/S00067/pilot-combines-speech-language-therapy-and-music.htm

 

ニュージーランドのクライストチャーチで言語療法と音楽療法がタッグを組んで行うことになった神経系の病気 を患った患者さんに対して行った発話を助けるプログラムについてです。時間があったら全文を訳したいくらいリハビリテーションにおける音楽療法の大切なポ イントを押さえた記事です。

 

●●平成24年2月27日●●

The Healing Power of Music

ソース:PBS (英語、ビデオ付き)

http://www.pbs.org/newshour/bb/health/jan-june12/musictherapy_02-27.html

PBSはアメリカの公的なブロードキャストで比較的大きく信頼性のあるテレビ会社であるため、9分もの音楽療法に関するビデオが流されたのは大きなニュー スで「アメリカ音楽療法学会(AMTA)」もこの記事を取り上げていました。ビデオでは、脳に音楽がどのように作用するかを医療現場でのビデオを見せなが ら数人の音楽療法士が話しています。

 

当会の音楽療法の定義の中でも述べていますが、音楽が脳に与える影響と同様に音楽の非言語的な性質も療法に有効的な音楽の特質と言えると考えられます。そんな音楽の非言語性に関する音楽療法のニュースです。

2つ目の記事は、芸術療法において多々使われる「比喩的表現」についてです。比喩的表現は歌詞やシナリオの 中に言語として使われるので完全な非言語ではありませんが、時には物や色が比喩的表現に使われます。直接的な表現というのは時には傷ついた人々には強すぎ たり恐怖を感じるもの。比喩的表現を使う事でワンクッションをおく事ができるのです。トラウマを体験した子どもが言葉では表現できなくとも絵やおもちゃを 使ってそのトラウマ体験を再現する事が多いのはこういった非言語性が作り出す安全な環境もあると考えられています。

 

●●平成24年2月6日●●

Music Therapy offers hope for certain conditions

ソース:WLBZ Bangor  (英語、ビデオ付き)

http://www.wlbz2.com/news/article/188495/9/Music-Therapy-offers-hope-for-certain-conditions


病院で生活を送る事は小さな子ども達にとってたやすい事ではありません。ダウンシンドロームと共に生きる6 歳のステファニーちゃんも泣いています。言葉では会話ができない彼女が音楽療法を通して笑顔ををみせている姿がとても印象的です。言語を介さないでも患者 さんやクライエントと気持ちを通じさせることの出来る道具を持っているのも音楽療法の魅力ではないでしょうか。

 

 

●●平成24年2月6日●●

Metaphors Can Light Up Brain’s Sensory Area

By Rick Nauert PhD Senior News Editor

Reviewed by John M. Grohol, Psy.D. on February 6, 2012

 

ソース:PsychCentral (英語)

http://psychcentral.com/news/2012/02/06/metaphors-can-light-up-brains-sensory-area/34487.html

人間が比喩的表現を聞いたり使った時に感覚などを制御する大脳皮質の部分が活性化されているのがわかったそ うです。感覚の中でも視覚の部分は活性化されず触感の部分が活性化されたそうです。比喩的表現やシンボルを理解しようとするとき人間は脳の色んな部分を 使って理解しようとするらしく、そのプロセスは複雑で、よって脳の様々な部分が活性化されるそうです。

比喩的表現が多用される芸術療法ですが、「比喩的表現」の心理的作用だけでなくこういった神経学的作用も理解しておくと医療関係の方と話す時に役立つかもしれないですね。

 

 

次は日本語での記事を2つほど。

●●平成24年1月30日●●

ラップ音楽で血圧を監視、米大学が体内埋め込み型MEMSセンサーを開発

ソース:EETimes Japan

http://eetimes.jp/ee/articles/1201/30/news050.html

ラップ音楽でよく使われるベースの音響効果を利用しての環境発電。将来、「音楽療法をしている隣で発電」なんて事ができたらおもしろいですね!

 

●●平成24年2月18日●●

「音楽で心身元気に」

ソース:朝日新聞

http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000961202180001

音楽療法士が活躍する現場2カ所が紹介されています。養護学校で働く島根県の宮崎真理子さん。パーキンソン病の歩行や動きが音楽と合わせる事でスムーズになる事を語る広島県の頼島敬医師のお二方です。

 

 

最後に心温まるニュースです。

 

●●平成24年2月11日●●

Schneider: Marshall Music comes through for theft victim

ソース:LSJ.com

http://www.lansingstatejournal.com/article/20120211/COLUMNISTS09/302110048/Schneider-Marshall-Music-comes-through-theft-victim


ミシガン州で長い間学校で音楽療法士として働き、現在はホスピス音楽療法士として働いているジョンさん。あ る日車上荒らしにあい大切な楽譜やキーボードを盗まれてしまいました。音楽療法士として多くの生徒をサポートしてきた彼の仕事ぶりを知っていたバネッサさ んはこのニュースを聞いて、地元の音楽店にサポートをお願いしました。お店は彼に楽譜を提供し、彼の友人達も協力してかれにいくつかの楽譜をプレゼントし たそうです。何年もの臨床の経験から集められた彼のコレクションとは比べられないけれど、この暖かい周りのサポート、いいですね!

 

 

●●●3月以降の講習会、研修会●●●

 

●●音楽の友社による音楽療法の広場に 2、3月の音楽療法関連講習会がまとめられています●●

http://www.ongakunotomo.co.jp/web_content/onryo_hiroba/info.html


 

●●日本音楽療法学会新認定制度必修講座●●

日本音楽療法学会認定音楽療法士になる為に受講しなければいけない必修講座についてはこちらの日本音楽療法学会のウェブサイトを参照してください。

http://www.jmta.jp/recogni/index.html



●●その他の講習会●●

4月2日は「世界自閉症啓発デー」, 4月2日から8日は「発達障害啓発週間」だそうです。茨城県で啓蒙の一環としてイベントがいくつかあるようです。

http://www.pref.ibaraki.jp/topics/event/20120228_01/

 

平成24年4月15日から第3日曜11:00~12:30 

カルチャースクール毎日文化センター大阪

「音楽療法を知ろう」

6回にわたる月一回のセミナー

http://www.maibun.co.jp/wp/?p=13497

 

 

 

以上で「音楽療法ダイジェスト2月号」を終了させていただきます。お読み下さってありがとうございました。

3月も半ば近くになりました。年度末で皆さん何かとお忙しいのではないでしょうか。新年度に向けて身の引き 締まる時期でもありますね。当会でも新しい会員システムの立ち上げの為、スタッフは皆忙しく動き回っています。来年度も「音楽療法かけはしの会」をよろし くお願いいたします!

 

2012年 3月13日

Music Therapy Digest

February 2012

 

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