その100:ムーブメント・クワイア(前編)

〜今回は本会ブログ第100回を記念して、ゲストからの投稿です〜

 

音楽療法士であり特別支援学校教員でもある木村有里さんに、普段あまり聞くことのない、Movement Choir のワークショップについて書いていただきました。芸術療法に携わる方、興味のある方必見の情報です。

 

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木村有里

 

みなさん、こんにちは。今日は「ムーブメント・クワイア(Movement Choir)」という表現について書きたいと思います。

 

私は6年前、メアリーリー・ハーデンバーグ (Marylee Hardenberghさんが行ったムーブメント・クワイアのワークショップに参加しました。当時、私はアメリカで音楽療法士として働いていて、同僚のダンス・ムーブメントセラピストに誘われて参加したのです。

 

私は、決してムーブメント・クワイアについて詳しいわけではありませんが、このワークショップは、その後、私が仕事をする上でも、人として生きる上でも役に立ってきました。

 

そこで、この日の体験について振り返り、みなさんにご紹介したいと思います。

 

ムーブメント・クワイアでは、人が集まって、息を合わせて動きます。

 

直訳すれば「動く合唱団」といったところでしょうか。

 

でも、実際は歌うわけではありません。ダンスみたいなところもあるのですが、音楽に合わせて始終ステップを踏むわけではありません。特にこれといった特別な能力やダンスの技術がなくても参加できるものです。

 

動きを言葉で伝えるのは難しいので、ムーブメント・クワイアの画像をインターネットで探したのですが、私が体験したものに似たものはなかなか見つかりませんでした。ハーデンバーグさんの「グローバル・サイト・パフォーマンス」というウェブサイトに、動画がいくつかありましたのでリンクを貼っておきます。 http://globalsiteperformance.org/performances/2013.2.14-womenrise.html

 

 

この動画には音楽がありますが、私の参加した時は、大部分が音楽なしでした。人数も、この動画は4人で行っていますが、私の参加したワークショップには20人以上いたのではないかと思います。このような違いはありますが、この動画から、ムーブメント・クワイアの動きについて少しイメージしていただけると思います。

 

ワークショップは、アメリカの首都、ワシントンDCの近くで行われました。5月のさわやかな季節でした。主催はアメリカダンスセラピー協会で、ほとんどの参加者はダンス・ムーブメントセラピストだったと思います。

 

ワークショップは「Movement Choirs: Creating a Therapeutic Community」(「ムーブメント・クワイア:治癒力のある、健康的なコミュニティーを創るために」)というタイトルでした。

 

午前中は室内で、午後は外に出て、ポトマック川の河畔で行われました。

 

会場に着くと、もうすでに多くの人が、一緒に動いていました。合唱団でいう「指揮者」のような役割の人が一人いました。その人が腕をのばして、手で人に動きの指示を出しているような身振りをしていました。

 

何人もの人が、かなり密集して、その手の動きに合わせて、上とか下とか、あるいは横に一斉に動いていました。私はそれまで、そういった光景を見たことがなかったので、なんだか不思議な感じがしました。

 

そこで、同僚も私もその「動き」の集団に加わり、指示に合わせて、横にいったり背伸びして上の方に身体をのばしたりしました。

 

しばらくすると、誰か指示を出す役割をしたい人はいないか聞かれて、私がやることになりました。そこで、今度は、手を上にもっていったり、横にもっていったり、あれこれと指示を出したつもりでした。でも、なぜか自分の思った通りには集団が動いていないと感じました。

 

私のそばには、一人の人が私をずっと見ていてくれたのですが、(その人がきっとハーデンバーグさんご本人であったのでしょう)途中で、自分の意図通りにみんなが動いているかどうか、私に聞きました。いいえ、と答えると、彼女は、言葉で伝えていいのだと言っていました。そこで、動く側の人たちに言葉でも動きを伝え、腕も動かしながら指示していくと、少し自分の思ったように集団が動いているような感覚をもちました。

 

その活動のあとは、もう少し大きなスペースで、指示されたようにみなで動きました。それから動きをデザインする時間がありました。A4くらいの大きさの紙が一人一人に配られました。そこには、9つほどの四角いマスが書かれていました。縦3マス、横3マスくらいだったでしょうか。そのマスの中に、群れが一緒に動く、その一連の動作を自分でデザインするというものでした。

 

その後、ペアをつくり、互いにデザインを見合いました。最後は、誰かがデザインした動きをみんなで行ったところで、午前中が終わったと思います。

 

 

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*続きは、ブログその101をご覧下さい。

 

 

 

 

 

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