非常時のための心構え2024

 

お正月休みが終わり、日常が戻りつつあるこの週、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

先の能登半島地震で被災された方、生活に大きな影響があった方々に心よりお見舞い申し上げます。皆様のご安全とご健康、一日も早い復旧を切に願っております。

 

音楽療法かけはしのブログ・ニュースレターでは、「災害や非常事態などで環境が非常に不安定になった時に対人援助職従事者としてどのような心構えが大切か」を繰り返しお伝えしてきました。

 

 

過去のブログから、重要なポイントをいくつか抜粋します。

 

① 過去もしくは現在に、災害や人災の実害を受けた経験のある人は世界中に沢山存在する。また、緊急事態が起きた時に実生活に直接的影響がなくとも、何かが大きく揺らぐような感覚に襲われた経験のある人はかなり多いとされる。ゆえに「決して他人事ではない」ことをまず認識する必要がある。

 

② 非常事態時には、しっかりした知識をベースとした心構えに基づき行動を取ることが重要であり、音楽療法士として「あえて音楽を使わない選択」をするべき時もある。

 

③ 緊急事態・非常事態時に必要な心構えは、普段からトレーニングしているからこそ、いざという時にも役立つ。そして、このようなトレーニングは日々の生活や仕事の中でも大変役立つものなので、対人援助職従事者として心構えを学ぶことはもちろん、日頃から実践をすることがお勧め。

 

④ 音楽療法士が普段から心がけているはずの「対象者のニーズに沿ったものを見出し提供する」は、非常時にも使えるスキルである。普段も緊急時も、冷静に自己・他者のニーズを把握する事が大切。

 

⑤ 非常時には、まずは自分自身が安定した状態にあるかを確認し、その上で冷静に行動・判断を行う必要がある。安定した自分は突然作れるものではないため、普段から自身をモニターできる知識とスキルが必要である。

 

 

過去ブログでは、心のけがの回復をサポートするための基本的な対応法を教えてくれる、アメリカ発「サイコロジカルファーストエイド (PFA)」について、その関連のトレーニングも含め複数回紹介してきました。

 

PFA日本語版についても何度かブログで紹介しています。最初にブログを書いた頃に比べて日本語の資料数は増えてきましたが、ここでは代表的なサイト2本のリンクを紹介します

 

⚫︎兵庫県こころのケアセンターが出しているバージョン:

 https://www.j-hits.org/document/pfa_spr/page1.html

 

⚫︎厚生労働省が出しているバージョン:

 https://www.mhlw.go.jp/content/000805675.pdf

 

 

PFAは、災害時専用のマニュアルのように考えられがちですが、実は毎日の生活・仕事に役立つ考え方や知識が詰まった文書&トレーニングです。

 

最近はより親しみやすい動画形式での紹介も増えていますし、基本的に「皆に分かりやすく」を意識して作られているもので、堅苦しいお役所文書ではありません。ご存じない方は是非チェックしてみてください。

 

2024年は日本全体が揺らぐような災害や痛ましい事故と共に始まりました。

 

大変心の痛むことであると同時に、私たちの日常やそのすぐ近くに、予期せぬ出来事、望まない形での急激な変化が毎日起こっていることを思い出せてくれる新年になりました。

 

このような緊急事態を目の前にする度に、「日頃から行っておくべき心構えや自分自身の整え方」ということが一瞬注目されるのですが、平和な日常が戻ってくると忘れ去られてしまう傾向にあります。

 

今年は、このような心構えについて、継続的に学び身につけようと考えて動ける音楽療法士や対人援助職の方が増えるよう、音楽療法かけはしの会・Music Fits Japanにて、学びや考えを共有する場を増やしていきたいと考えています。

 

 

 

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