今回は、この中の「事例検討会」についてご紹介したいと思います。
事例検討会というと、「何らかの成果を発表する場所」というような誤解もあるようで、「成果が出ていないので書けない・発表できない」または「考察がうまく書けない」などとおっしゃる方々に沢山お会いしてきました。
私たちが開催している事例検討会は、「音楽療法のケースディスカッションを通して参加者全員が学びとサポートを深め、ここで得たことを明日からの実践・仕事に活かす」ことを主目的に開催されています。
事例提供者(事例発表者)は現在関わっているケース(実践)について、「起こっている事実」を他の参加者に伝え、日々悩んでいることや疑問を投げかけてくだされば良いのです。
何か批判されることを恐れがゆえ、セッションが上手くいっているように見せたり、成果が出ているように見せかける必要は全くありません。
重要なのは、全参加者が事例の状況を的確に把握し、解決・向上の糸口になるような提案を考えられるよう、「実践の目的、意図、客観的事実などが整理整頓された状態で提示する」という点です。
1) ケースについて整理された情報
2) 事例検討の目的&ルールが明確で全員に共有されていること
3) ファシリテート力
4) 当事者意識を持った参加者のサポート
この4点すべてが揃っている時、事例提供者は実践に役立つアドバイスやヒントを得る事が出来る+他の参加者もケースとディスカッションから多くを学べる素晴らしい場となります。
一方、上に挙げた4点のうち1つでも欠けていると、不毛な時間を過ごす苦痛な場となってしまうかもしれません。
私たちが開催するMT事例検討会では、上記4点を完備した状態で毎第5日曜日の夜19:30~21:10に開催しています。
「ご自分の事例を出したいけれど、事例検討は初心者で心配」という方には、書き方や発表方法のサポートも提供していますので、安心してご参加いただけます。(サポートご希望の方は、musicfitsjapan@gmail.comまでメールにてお問い合わせください。)
MT事例検討会の開催目的やルールについては、こちらの動画で紹介していますので、是非ご覧ください。
参加した方々からは、
「場が暖かくて参加しやすい」
「全体に穏やかなのに活発」
「短い時間でしっかりディスカッションできて効率的」
「実際の事例についてなので、学びが大きく深い」
などのコメントをいただいています。
次回のMT事例検討会の開催は、2024年3月31日の予定です。申込方法については現在準備中です。ご興味のある方は音楽療法かけはしの会への無料会員登録していただくと、準備が出来次第お知らせが届きます。
また、お問い合わせいただいている、事例のまとめ方、発表やディスカッション方法を学ぶ「MT事例検討スタートアップ講座」は、2023年度シリーズを今月で終了しました。
来年以降もリクエストがあれば開催を視野に入れています。このシリーズは、企業・研究会などの団体様を対象にもご提供していますので、ご希望があればメールにてお問い合わせください。
これからも、良い土壌で皆さんのスキルを大切に育てていきましょう♪
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