小沼愛子
先週まで開催されていたソチオリンピックを楽しみにご覧になっていた方、きっと沢山いらっしゃると思います。私もワクワクどきどき、感動いっぱいで観戦・観賞させていただきました。
オリンピックが終わった翌日、7歳になる生徒が、「先週オリンピックを観ていていたから、テーマ曲を覚えた!」と、耳コピした旋律をピアノで上手に弾いてくれました。(それが「オリンピックのテーマ曲」と呼ばれているのかは謎ですが、トランペットで奏でられるファンファーレのような旋律で、確かに観戦中に何度も耳にしたメロディでした。)
ソチ五輪の想い出は、この音楽と共にこの子の脳に記憶されるのでしょう。
オリンピックと音楽。
オリンピックの開催式、閉会式に音楽は付きものです。ファンファーレも然り。それはもちろんのこととして、冬期オリンピックでの音楽といえば、「何といってもフィギアスケート!」と、頭に浮かぶ方もいらっしゃると思います。
美しく叙情的な旋律を持つ曲、軽快で躍動感あふれるリズムを持つ曲、重厚な和声でしっかり支えられた曲など、音楽療法士とは違った形ですが、音楽の特性を把握して演技に合った曲選びをしているように思える時があります。
ジャンルも多彩で、クラッシック、ポップ、ロック、ジャズ、民謡、映画音楽、などなど、様々な音楽が使われています。多くの選手が、ひとつの演技の中で2曲以上を編集して使っていますが、決められた時間と演技構成に合わせて編集するのはなかなか難しいと思います。
これは職業病かもしれませんが、スケーターのアクロバティックで美しい動きに感嘆しつつも、「うーん。今のは音楽の繋がりがイマイチ・・・、惜しい!」などと、音楽の構成や選び方が気になってしまう瞬間もあります。
一体、フィギアスケートの選手達はどうやって曲を選んでいるのでしょうか?
そして、どれくらい音楽を重要視されていらっしゃるのでしょうか?
自分の表現したいイメージにぴったり合った曲を探されるのだと思いますし、嫌いな曲で何度も繰りかえし練習するのはつらいでしょうから、やっぱり好きな曲を選ぶことは大切であるように思います。
あるテレビ番組の中で、有名スケーターが専属振り付け師と相談しながら選曲しているのを見たことがあります。これがフィギア・スケート界では一般的なのかどうかは分かりませんが、その場合は、そのスケーター本人だけで曲探すよりも理にかなっているように思いました。(これもスケーターによると思いますが。)
長年フィギアスケートを観ていると、複数のスケーター達によって繰り返し使われている曲があることに気付きます。使いやすい曲、というのはあるのでしょう。
同じ曲を使っていることに対して、選曲が安直でマイナスの印象を受けることもあれば、演技にぴったりで素晴らしい、と思うこともありますから、ようは「その曲をどう活かすか」ということが私は気になっているようです。
しかし、星の数ほどある曲の中からどうやってピッタリなものを選ぶのか、やはり難しそう・・・・
こんなことを考えるのも、職業病かもしれません。
でも、こんな風思うのは私だけではない気もします。
皆さんはどうお感じでしょうか?
〜次回も関連トピックについて、音楽療法士目線で話を続けてみたいと思います。
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