第15回音楽療法世界大会リポート2:The 15th WCMT vol.2

発表時、大会場ステージ上で、細江&小沼です。
発表時、大会場ステージ上で、細江&小沼です。

小沼愛子

 

 

前回ブログからの続き、The 15th WCMT:15回音楽療法世界大会」リポートその2です。大会全体の様子に加え、本会スタッフの活動、感想等もお伝えします。

 

大会中、本会は2つの活動を行いました。

 

1) 本会紹介の口頭発表

2) 本会会員様とのオフ会

 

 

本会紹介の発表は、7/6に大ホールにて行われました。会の成り立ち、方向性、活動を紹介しましたが、正直、臨床や研究についての発表ではないために多くのMTにとって退屈に写りがちな発表だったと思います。そんな中、私達の考えるGlocal Perspective (グローカルな視点)に興味を持ち話しかけてくれた聴講者もあり、次に繋がる良い機会となりました。

 

オフ会は、7/7 のランチタイムを利用して開催しました。前回お伝えしたように、常に発表かイベントが行なわれているためにこの時間を取ることは容易ではなく、皆さん大変お忙しい中を20名ほどの方々にご参加いただき、思い出に残る楽しい嬉しい時間となりました。ご参加下さった会員の皆様、本当にありがとうございます!!

 

この他にも、スタッフ細江は自身の研究について発表を行い、ボランティアとして大会の運営にも貢献しました。

 

↑参加者全員に配られるコングレスバッグと名札
↑参加者全員に配られるコングレスバッグと名札

私は過去に2回音楽療法世界大会参加していたため、全体の流れや雰囲気はある程度把握して上での参加でしたが、今回は大会実行委員を務めていたため、これまでとは全く違った経験になりました。

 

裏方業務も多く、いち聴講者として見たい発表に参加することは皆無でした。一方、通訳として担当したスポットライトセッションや発表、 スタッフとして配置された発表を拝見させていただく機会には恵まれ、発表者の方々のお手伝いをしながら発表を見させていただくことがありました。サポートする立場で関わっているため、普段以上に発表者を応援する気持ちが強くなり、関わった発表、イベントが無事終了する度に自分のことのようにホッとする毎日でした。

 

大会3日目朝、大ホールの様子
大会3日目朝、大ホールの様子

さて、前号の一般情報紹介の時には失念していたのですが、今大会での公用言語は英語と日本語でした。

 

参加者は1対3の割合で日本人が多い中、日本人参加者の「英語」への反応は様々であったと感じています。

 

「めったに無いチャンスだから頑張って英語を話そう、理解する努力をしよう」という方々、「英語はできるだけ避けて日本語環境で過ごしたい」という方々、その中間の方々まで、実にそれぞれであったという印象です。

 

開会式やスポットライトセッションなどのメインイベントでは同時通訳が用意されヘッドフォンで日本語訳を聞けるようになっていましたが、一般の発表では、発表者が自分で用意しない限り通訳はつきません。(日本語での発表も許可されていましたが、抄録提出の際に「日本語発表」を申請する必要がありました。)

 

大多数の発表が英語で行われたのですが、「英語での発表は初めて」という日本人発表者も多く、準備に沢山の時間を費やしたお話、発表前に非常に緊張されたお話などを伺いました。

 

以前にも書いたことがあるのですが、普段日本語で話すようにスラスラ話せない英語での発表だからこそ丁寧に時間をかけて準備をし、無駄な情報が削ぎ落とされて本当に伝えたい内容が上手く伝わる、ということがあるものです。今回その経験をされた皆様、英語発表のご成功、本当におめでとうございます!

 

初の英語発表にもかかわらず、しっかり準備されて聴講者に伝わる発表をされているお姿を見かける度に感動でした。海外からの参加者たちも皆さんの努力に感謝していたと思います。

 

伝えようという姿勢の大切さをあらためて学んだ大会でした。

 

また、この点だけでなく、日本と日本人の良さが随所で活かされていたとも思います。海外からの参加者達が大会や日本人の良さを褒めてくれると単純に嬉しいものでした。(もちろんその逆のこともありましたが。)

 

私個人は、3年がかりで準備に携わってきた大会が事故なく無事に終わり、とにかく感謝で一杯です。(まだ大会の後処理等が続いているのが現状ですが。)

 

AmyとWFMTからのthank you card とgiftの楽器
AmyとWFMTからのthank you card とgiftの楽器

昨日、WFMT会長 Amy さんから 手書きのThank you カードとギフトが届きました。

大会プログラムに掲載されている実行委員とボランティア(大会準備期間中から長期に渡り手伝った人達)全員宛に手書きのカードを用意したAmyさんには本当に頭が下がります。感動です。

 

さてさて、 大会閉会式にて、次(3年後)のWCMT開催国が発表されました。

 

その国は、

 

 

South Africa!!

南アフリカ!!!

 

 

ちょっと遠いです。。。

 

 

「あなた、次も行くの?」とすでに複数の方から訊かれていますが、

「今は考えられない」というのが本音です。

 

しかし、今回自分がアメリカで沢山人を誘って随分遠くから多数の方々にご参加いただいた(広報委員をしておりました)ので、誰かが誘って下さったらその時点で参加を考えたいと思います。

 

 

ここまで第15回世界音楽療法大会のリポートでした。これで終わって次のトピック、と思っていたのですが,

 

実はこの世界大会関連のことで気になっている案件があるため、次回ブログにて、大会番外編としてある情報を皆様にお伝えしたいと思います。

 

 

 

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