音楽療法士のセルフケア③ 〜セルフケアとは、定期的にそこから逃げる必要のない日常生活を築くことだ〜

細江 弥生

 

セルフケアの重要性を理解していても、日常的に実践している方はまだまだ少ないかもしれません。

 

その原因の一つには、「セルフケア」というものが、何か特別なことで非日常体験をするイメージがあるからかもしれません。

 

今回のquoteは日常の大切さを思い出してくれるものです。

 

Self-care is building a life that you don’t regularly have to escape from 

「セルフケアとは、定期的にそこから逃げる必要のない日常生活を築くことだ」

 

皆さんも、忙しい日や心に余裕がない日が続くと「ああ、もう全て投げ出したい」、「これさえなければもっと余裕があるはずなのに」と愚痴りたくなる事はありませんか?

 

私たちセラピストも一人間ですから、日常生活では色々な難しいこと事を体験します。

 

「セラピストだから日常生活で何があっても仕事には影響させない」と、強い決意を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、「自分は大丈夫」という思い込みが実は大変危険で、知らず知らずのうちに日々のストレスや悩み事が仕事に影響を与えてしまっているかもしれません。

 

 

また、仕事のストレスと日常のストレスを混ぜ合わせて問題をより複雑にしてしまっていたり、どこから手をつけて良いのかわからなくなりただ時間だけが過ぎてしまう、という事があるかもしれません。

 

日常生活には、自分を映し出す行動が散りばめられています。「くだらないかも」と思うような小さな目標でも、そこから自分自身が浮かび上がってくるのですから不思議です。

 

私自身もセルフケア講座を通して長期的に実践を行っていますが、私の個人目標は、皆さんがびっくりされるくらいシンプルで簡単な目標です。

 

しかし、自分の凝り固まった考え方や行動に変化を与える事はそう簡単なことではないため、それくらいシンプルである必要があります。

 

そのような小さな目標でも、少しでも変化が見られたときの達成感や変化が循環し始めた時に起こる、「変化の連鎖」のようなものを体験できると、セルフケアの効果を実感することができます。

 

変化や成果の大きさはあまり関係ありません。どんなに小さな変化でも、その変化を起こす過程での気づきがセラピストとして様々な困難に遭遇した時の対処能力や判断力を向上させてくれます。

 

皆さんも、是非一緒に日常生活の中でできるセルフケアを実践しませんか?

 

 

音楽療法士とセルフケアについて、その本質と具体的な実践方法をセットで学べる講習会の次回開催は以下となっております。

 

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