災害、非常時への心構え

先週からの豪雨で被災された方々、影響を受けた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 

先ほど行われた本会のミーティングにて、「非常時に自分たちにできることは何か?」についてあらためて話し合われました。

 

直接何かできる立場にあればできることをする、という心構えはいつも変わりません。

 

また、非常時だからこそ、先走った行動は避け、まずは自分が心身ともに安定ししっかり生活を続けていくことが大切、ということを再確認しました。特にSNSの利用は冷静に、投稿は一呼吸置いてからすることが重要、という意見でも一致しました。

 

「対象者のニーズに沿って」日々働く音楽療法士。これが非常時にも活かされれば、と思います。ニーズは変化するものですから、その時々何が必要とされているのか何ができるのかを見極めながら行動できれば、という気持ちです。

 

以前からこのブログで紹介してきた「サイコロジカル・ファースト・エイド」についての記事を今一度下にリンクします。まだご存知ない方は、これを機に是非目を通していただければと思います。日々の生活や臨床にも活かすことができる、とても実用的な資料です。

 

1) WHO版 サイコロジカル・ファースト・エイド 日本語訳

 

2) サイコロジカル・ファースト・エイドと音楽療法

 

3) Disaster=災害-とは決めつけられない理由

 

近年、災害等非常事態においての対策、セルフケアについてお問合わせいただくことが増えました。被害のあった地域から遠くにいる人達の中にも、被災された方々のことを想っている人達が沢山います。また、状況に心が痛みながらも直接何もお手伝いできず心苦しい、という思いを持つ人達も多いものです。

 

「音楽療法士として何ができるのか?」と考えた時、「音楽療法士同士がサポートしあえる環境を作ることが必要」「長期サポートシステムの構築を通して、普段から非常事態への心構えのある音楽療法士を増やしたい」と思ったことが、本会設立の大きな理由の一つでもありました。

 

ここで重要となる各自の「セルフケア」ですが、これは決して自己中心主義的なものではなく、「対人援助職に就く人達に不可欠なもの」「一時しのぎ的なものでなく長期間かけて取り組むもの」であると考えています。非常時への心構えは、セルフケアを含めて長期間かけて構築していくものであることも常に念頭に置いて置きたい事柄です。

 

世界中で災害や人災が起き続ける現代、非常事態は決して遠いものではなく、普段からの心構えの大切さがさらに必要とされていると感じます。

 

 

 

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